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立教新座キャンパス自然観察池周辺整備 機能的にはグラウンドの拡張が求められていた。 その場所として、敷地隅に広がる民家跡名残の庭木群と残土置き場、 そして取り壊される寮の跡地があてられた。 対象地付近は緑が多く、歴史を語り威厳を保つその樹木の姿かたちが、とにかく素晴らしい。 一方で、密度高く枝が張りすぎたカシやシイが暗い影を落とし、 林床の植生が大変貧相なものとなってしまっている。 グランド&コート設置によって失われる緑のボリュームを取り戻すことができるよう、 寮を取り壊し開かれ陽が入るこの機会に、 緩衝帯としてのみならず教材となる明るい林を作りましょう、ということになった。 観察池は、もともとあったコンクリート張りのカエルの棲家を、 もっと住みやすく友達の増える家へとつくりかえたものである、と言っていい。 池底は近隣の休耕田から運んだ土を、何度も踏み固め、突き固めて作っている。 隣接する新設のグラウンドや既設の陸上競技場とは、 上空は既存の大きな桜の枝張り、足元はマウンドにより柔らかく遮蔽している。 また、小さなこのマウンドには 管理頻度を変えた草地の遷移を観察するプログラムを提案している。 BACK TO ’WORKS’ |