日常の中でも、
ふと気持ちのいい空間に出遭うことがあります。
住宅街にぽっかりとある大きな空き地のような
たまたま出来てしまったところであったり、
道路に緑陰や四季感を提供する
手入れの行き届いた誰かの庭のような
人が暮らす中で表れてくるものであったり、
道標となる大木の社寺林のような
自然がつくりだすものであったり、
夕方までにぎやかな商店街のような
或る人々のエネルギーの風景だったりします。

ほっとしたり、はっとしたり。
そのような場所を
ごく自然に受け入れたり、
新たにつくりだしたりすること。
それが私たちのめざす設計です。

土地が持つ様相を読み、
何を為すべきか、
為さざるべきか多元的・総合的に判断し、
自然や人の営みによって育つことのできる
「エネルギー」と「寛容さ」を
場所に吹き込めるよう意識しつつ、
日々の活動をしていたいと考えています。

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