あるものをいかす in 尾瀬鳩待峠
久しぶりに現場に行くと、休憩棟と山荘棟が立ち上がっていました。建築設計は成瀬・猪熊建築設計事務所。今回私たちに声をかけてくださいました。
鳩待峠は尾瀬の入り口であり、まさに峠。ここを越えて、湿原にどんどん下っていく、分水嶺となる場所です。そのため、表層流域区分や雨水排水計画はとても大事でした。
施工で外界の土や植物を入れてもダメ。「あるものをいかす」ことが大事となり、敷地内の土を取り置き、種子を採取して保管しています。ハードな舗装も無し。特別なことは何もせず、外から持ち込まれる種子が尾瀬側へ流入するのを防止する、ということに注力しています。
私たち世代は「水芭蕉」で有名な尾瀬を皆知っていますが、今どきは知らない方の方が多いと聞いてびっくりしました。運動不足の私たちにとってはけっこうハードな道のりですが、それを上回る感動があります。多くの方に知って欲しい・・・2025年open後、是非。