日本盲導犬総合センター ‘富士ハーネス’
BUILD : 2006
富士西麓の朝霧高原に近い地域で、敷地内の一部に樹林地を携えている。主要な施設はカラ沢のある林を避けて配置された。
・林の縁のカラ沢の機能を保持し
・扇状地に堆積した比較的肥沃な土壌に根を下ろす樹林を維持し
・式典に対応するある広がりを持った芝生広場をつくりだす
ことをミッションとして、それらを複合的に同時に解決することを考えた。
まず既存林は下草刈り、強めの間伐を行いながら、樹林のエリアはそのまま残す。樹木を残すために根際のレベルを極力変えないことで、沢のある溝も残すことができる。さらに建築の根伐土をもって広場を作り、その先の斜面下に地続きの調整池を設け、ひろば面積以上の「広がり感」を得た。
緩く弧を描いた長ベンチはひろばのエッジとなり、転落防止の機能とともに、「こちら」と「向こう」という関係を築く結界となり、ややワイルドな農景観を借景として取り込んでいる。
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業務 | ランドスケープ設計・設計監理 |
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施主 | 公益財団法人日本盲導犬協会 |
協働 | 千葉学建築計画事務所(統括・建築設計) |
施工 | 安藤・間建設共同企業体 |
受賞 | 2008BCS賞、2009日本建築学会賞(作品)、静岡県景観賞 優秀賞 |