玉川上水長屋プロジェクト ‘STITCH’

BUILD : 2007

近隣の音大生のための長屋住宅である。周辺一帯の短冊状の土地割は江戸元禄期の新田開発に由来する。敷地北側の玉川上水との間には遊歩道があり、敷地反対側に平行して走る公道までの間は300mに渡りびっしりと短冊が並んでいた。そこで敷地内では日中誰もが通り抜けられる通りを設定し、町に風を通した。
もともと苗圃だった敷地には、移植適期を過ぎて上に伸び過ぎた十数本のケヤキがあり、それらを活かし、避けるように建物のボリュームを配置している。建築家のイメージは、「土の中に白い建物とケヤキがすっと立つ」というもので、足元をすっきり見せるべく土に近い限定された要素で地面を構成することにした。長屋2棟間の細長い中庭には地被植物の帯を挟み横断を妨げることでプライバシーに配慮している。

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業務 外構設計・設計監理
施主 個人
協働 千葉学建築計画事務所(統括・建築設計)
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