日本女子大学西生田キャンパス中庭改修
BUILD : 2010建設後20年を経た大学の中庭改修コンペに当たり、求心性を伴う広場とは異なる「広場のない広場」を提案した。曲折し横に伸びる2つの校舎に挟まれた幾つかの場所を、プロムナードを軸に緩やかにつないだこの空間は、日常的には視点が左右に振られるシークエンスを提供しつつ、イベント時には表層に縛られないフラットな大空間がひろば機能を担う。
この「広がり」を作るひとつのしかけとして、空間を狭めていた既存マウンドの一部を開削し、土留として長ベンチをコンタに沿わせはめ込んでいる。これにより、広がりに面しつつ既存緑陰に抱かれた憩いの場が生まれた。
また、多摩丘陵の貴重な里山植生を残すこのキャンパスの特性を生かし、つながりのある植栽選択や植生移植プログラム提案などを行っている。
業務 | ランドスケープ設計・監理 |
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施主 | 学校法人日本女子大学 |
協働 | 鈴木陽子建築設計事務所(完全な協同設計体制) EOSplus(電気照明設計) |
施工 | 岩城 |
雑誌掲載 | ランドスケープデザインNO.86 |